公園長ブログ 師走―その壱

みなさん、こんにちは、公園長の瀧川です。約4ケ月ぶりの公園長ブログとなりました。

私にとって、この4ケ月は、命というものを、心からいとおしく思い、一日一日が、とても輝いて見えた日々となりました。

 

ゾウのマーラが亡くなった時も、ライオンのハヤテが亡くなった時も、カバの大吉が亡くなった時も、私は、ブログやお別れの会などで、彼らの命は終わりではなく、新たな命へ繋がっていくものだとお話をさせていただきました。

 

命というものを考えたとき、それが、つながっていくからこそ、その別れに耐え、自分たちが、この地球という生命が溢れる惑星の一員として、決して一人じゃないと、考えることができると思っています。

 

 

のんほいパークでは、12月から、月一回、ライオンのオトに屠体給餌の試みを行います。シカなどの駆除された個体を低温殺菌や冷凍して処理する非常に手間のかかる給餌ですが、11月に試験実施をした時には、オトは皮をなめ、肉を引きちぎり、放飼場に骨をかみ砕く音が響きました。この試みはオトの健康維持に大きな効果が見込めれるのはもちろんですが、多くの方が、それを残酷なものとしてではなく、野生が一つの命を別の命へ繋げていく姿に、命の尊さを感じたのではないでしょうか。

 

 

一方、今、ボルネオ島を始めとした、様々な場所で、命のリレーが途絶えようとしています。

そして、私達は、この地球の中で、孤独な存在になりつつあります。かつて、命溢れる惑星であった地球の一員として、我々は、今、このことを真剣に考え、行動を起こさなければならない時を迎えています。11月には神戸どうぶつ王国でボルネオ保全プロジェクトのシンポジュウムが開催され、1月には旭山で同様のイベントが予定されています。

いろんな方々に関心を持ってもらうこと、私達はもう、歩みを始めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いのちへ」

 

長い長い闘病の終わりに

妻は

私の右手を、弱々しく握りしめ

ゆっくりと息を止めた

 

そして、その数日後に

思いがけず

娘が産み落とした、小さな小さな命は

同じように、私の右手を、握りしめると

力強く泣き声を上げた

 

いつの時代も、きっと

人間や、動物や、そして、全ての命は

こんなふうにして、つながってきたんだろう

 

私の右手

命のリレー

 

でも

妻よ

どうしてくれるのだ

 

私の右腕の中の、新しい命は

力いっぱい、生きていることを主張して

今、私は、お前を失った悲しみに浸る余裕もない

 

 

 

 

 

 

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