レッサーパンダ舎オープンまでの裏側

レッサーパンダがのんほいパークに来園して約8カ月が経ちました。早いものですね。

今回はレッサーパンダ舎のオープンまでのお話と今後の展望について少しお話したいと思います。

 

 

私が正式にレッサーパンダの担当になったのは、さかのぼる事、約1年前の10月でした。(レッサーパンダが来園する約4カ月前)

まだ動物園にレッサーパンダがいないのになぜ?と思われる方もいると思います。

しかし、新しい動物が仲間入りするには多くの準備が必要です。

レッサーパンダが搬入されるまでの約4カ月間、レッサーパンダの会議に出たり、他園に視察に行ったり、そして本業の動物の世話をしつつ準備をする、といった日々でした。

 

 

 

何といっても今回はこの準備がとにかく大変でした。当然ながら予算には限りがあって、経費を削減しなければいけません。

そして今回は、多くの経費を削減するべく、飼育員が展示の構造物や寝室の内装を作る事となりました。

 

まずは屋内展示の櫓(やぐら)はレッサーパンダが竹を食べている姿がお客さんの目線で見られるように、位置を微調整しながら作成しました。

 

 

 

 

 

 

 

高い場所には動物が休める場所を作り、お客さんの頭上を渡る橋は、橋の幅や高さを考えて設置してあります。

間近で竹を食べる姿や、お客様と同じ空間である頭上を歩く姿が見られるので、多くの方に喜んでいただいています。

 

 

 

屋外展示場も、休憩小屋を地面に置いてしまえば簡単なのですが、

そうするとお客様の目線からはレッサーパンダが見えづらくなってしまいます。

見やすいように、あえて地面から2mほどの高さに休憩小屋が設置してあります。

 

 

 

 

 

 

ショウショウは、休憩小屋をばっちり使ってくれていますね。

また、植樹したヤマモモの木が日々成長しています。

今後は枝ぶりもよくなり、葉っぱが生い茂り、よりレッサーパンダの居心地が良くなっていくと思います。

 

 

 

 

 

 

次は、レッサーパンダ2匹についてのお話も。

1月下旬、リーファを多摩動物公園へ、ショウショウを中部国際空港へ迎えに行きました。神経質で臆病な美形なリーファ。やんちゃで活発なショウショウ。2匹とも顔も性格も違い、とても個性豊かです。搬入当初は色々苦労しました。…いや、今も苦労していますね。

そしていよいよオープン当日…ショウショウのみの展示でしたが、驚くほどの大盛況でした。ニホンカモシカの前まで観覧待ちの列が出来るほどの人気ぶりでした。

 

 

 

そして遅れる事約1カ月。リーファの公開です。美形で有名なリーファは、あっという間にのんほいパークのアイドルになりました。今も不動の人気ぶりです。

 

 

 

 

 

オープンから今日に至るまで、色々ありました。お騒がせした事もありました。また、最近ではTwitterで多くの反響もいただき、話題に尽きないレッサーパンダ達ですが、

今後は2頭の子供が生れるように、繁殖に向けて準備をしていきたいと思います。

 

野生では絶滅危惧種のレッサーパンダ。実は日本の動物園はシセンレッサーパンダの飼育頭数は世界一なのです。(当園での飼育個体はシセンレッサーパンダ。レッサーパンダには2亜種います。もう1種はネパールレッサーパンダ。)

そのような希少動物を繁殖していく事は動物園の大事な仕事。今後の2頭にお客様と同様、私も期待したいと思います。

 

 

レッサーパンダ担当

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