公園長ブログ

みなさん、こんにちは、公園長の瀧川です。少し肌寒いけど、動物園を楽しむにはいい季節になりました。久しぶりの公園長ブログです。

 

20歳の動物画家
〇色彩あふれる動物の絵

 

 

 

花島愛弥さんは、今年で20歳のおじょうさん、職業は画家です。その絵は、病院のロビーを飾ったり、授乳室の壁や子供トイレのトビラを飾ったり、梱包箱を飾ったりしています。花島愛弥さんの絵は、「のんほいパーク」の動物たちでいっぱいです。
自閉症で、知的障害のある彼女は、動物が大好きで、幼いころから、「のんほいパーク」によく来てくれていました。障害ゆえの苦しみから、心身の健康を崩した時期がありましたが、「のんほいパーク」の動物たちを描くことで元気を徐々に取り戻したといいます。「のんほいパーク」で自由に生きる動物たちと、あふれるような色彩と迷いのない曲線が織りなす彼女の作品、四角いカンバスに彼女の絵は収まりきらず、その先の向こうまで、その風景は常に続いているそうです。
ご両親と愛弥さんとの20年が、どのような20年だったのか。私たちに知るよしはありません。しかし、お話を聞いて、愛弥さんと同じような障害を持った子供たちがたくさんいることも知りました。街を歩いていると、愛弥さんと同じようにイヤーマフをつけて、バスを待っているお嬢さんがいます。電車に乗ると、愛弥さんと同じようにイヤーマフをつけて、お母さんの腕をぎゅっと握りしめてる男の子がいます。恥ずかしい話、今まで街で見かけても、気に留めていなかった彼ら、彼女らを、愛弥さんを知ってから、意識するようになり、彼らのことをもっと知りたいと思うようになりました。動物園はいままで、どれだけ、この子たちに寄り添ってきたのでしょうか。私は手話ができません。でも、手話で楽しそうに会話するお嬢さんたちの輪に加わって、動物のお話でもできたら、どんなに素敵でしょう。また、愛弥さんの傍らで、彼女の見ている世界を、ごくありふれた動物たちの姿が、どれだけ素敵で魅力的なのか、想いをめぐらすことができたら、どんなに素敵でしょう。

 

〇地域に寄り添った動物園

 

 

 

日本動物園水族館協会(JAZA)は、動物園の役割を四つに定義しています。それは①教育②レクリエーション③自然保護④研究、そして世界は、今、希少種の保全と動物福祉に、なによりも力を入れようとしています。これらのことは、動物園の未来にとって、とても大切なことで、生物多様性を保全し、飼育動物の幸せを実現できる。それは、動物園だからこそできる地球規模への貢献なのです。
けれども、私は、動物園の役割としては、もう一つ、地域に寄り添った施設であることも大切なことであると思っています。コロナ禍の中でも、子供たちや、多くの障害に苦しむ人々や、精神的に追い詰められている人たち、彼らみんなの居場所として、動物たちの持つ、癒しの力を享受してもらうこと、そして、なによりも一日中楽しく、満ち足りた時を過ごしてもらうこと、それは、この地域の人々に愛され、支持されてきた、私たち「のんほいパーク」だからこそ、やらなければならないことなのです。
愛弥さんたち音に敏感すぎる多くの子どもたちにとって、動物園は大切な居場所の一つです。それでも、健常者の歓声や、赤ちゃんの泣き声などに悩まされることも多いと聞きます。例えば休園日を開放するなど、いままでの常識を超えて、物事を考えなければならない時代がやってきています。
*「のんほいパーク」は、11月9日から、通常入園が困難な方のために、休園日入園許可制度を開始します。

 

 

動物たちは、人を選ばない
私もあなたも、彼も彼女も
みんな
同じ瞳で見つめてくれる

 

でも
あなたは
不思議
「のんほいパーク」から
いつも、沢山の贈り物をもらってるね

 

風が吹けば 空を見上げ
雨が降れば 森を見つめた

 

動物の姿に 笑顔が生まれ
生きているもの全てが 喜びだった

 

あなたの想いはどこにあるの
あなたの気持ちは、この絵でしかわからないけど
もっと 教えてほしい
あなたの その素敵な世界の成り立ちを

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