公園長ブログ「スナフキンが、のんほいの看板見たら・・・」

みなさんは、トーベ・ヤンソンのムーミン物語をご存じですか?

アニメにもなってますね。

その登場人物の中で、スナフキンという緑の服を着て、野山を自由に放浪する人気のキャラクターがいましたが、彼の宿敵が公園の公園番だったって知ってました?
その公園番は「〇〇するべからず、べからず、べからず」という看板を、公園にいっぱい立て、君臨しています。

やがて、スナフキンは「ニョロニョロ」の種をまいて、その公園番を撃退し、全ての看板を引っこ抜くことになるのですが、

今、私たちの「のんほいパーク」でも、そういった看板があちこちで、乱立している状態になっています。

 
いろんなことを禁止する看板は、みっともないし、できれば掲示したくありません。

みなさんには、気持ちよく動物を見てほしいし、その脇に「〇〇するべからず」といった看板があると、なにか気持ちがむずむずします。

しかし、今、いろんな動物園で、心ならずも、そういった看板を掲示しなければならない事態が進んでいます。

 
夜行性動物館、昼夜を逆転させていているため開園中は夜、ストロボのような人工の光は動物にとってストレスになるし、カメラの照準をあわせる赤外線は失明の危険性すら指摘されています。

そして、動物に向け大声を上げたり、ガラスをたたいたりすることは、動物のパニックや、威嚇、暴力的な行動につながります。

 

 

 

 

 

 
素敵な写真を撮りたい、活動的な彼らを見たいという気持ちはわかります。

でも、動物は人間のものではありません。私たちと同じ大切な命で、大切な友達なのです。
限られた空間で、彼らを飼育するに当たって、飼育員たちは様々なエンリッチメントを工夫し、少しでもストレスのない穏やかな日々を過ごさせてあげようと努力しています。

そして、これら動物の穏やかな日々は、来園者みなさんの姿勢にも大きく関わっていることを、ぜひご理解ください。

 

 
また、オランウータンやコツメカワウソの獣舎に、おいしそうなリンゴや新鮮なお魚を、投げ入れる人がいます。

動物たちにとって、飼育員が用意する食事は、彼ら本来の食性と必須栄養素を十分考慮した理想的な内容と量になっています。

餌は、その摂取量により、彼らの健康状態を把握し、彼らのトレーニングや放飼場と獣舎を移動させる大切な手段ともなっています。

確かに、大好物のリンゴや魚をあげることで、その時、動物たちは大喜びするでしょう。しかし、その後に様々な問題が起きてしまうことを理解していただきたいです。
 

 

 

 

 

 

餌の差し入れは大歓迎です。

けれども、動物に直接与えるのではなく、事務所にいただけるとありがたいです。

飼育員たちが工夫して本当に動物たちのためになるように活用させていただきます。

 

 

このように、あちこちに看板がある「のんほいパーク」ですが、いつか、スナフキンがその放浪の途中で、「のんほいパーク」を訪れたら、彼は、なんていうでしょうか?

「ニョロニョロ」に退治されるのは、それはそれで楽しそうですが、

でも、みなさんが本当に動物たちのことを理解してくれて、スナフキンから「気持ちのいい公園だね」と、もし、そういわれたとしたら、

それはとても嬉しいことだと思いませんか。

 

 

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