アジアゾウとの1年間

みなさん、こんにちは! アジアゾウ担当飼育員です。

この4月でわたしがアジアゾウ担当になって丸1年が経ちました。

わたし自身、未熟な飼育員ですので、ゾウの面白い話はできませんが、

この機会に、今の私でしか伝えられない話をお伝えしたいと思います。

(少し長い話になりますのでご承知おきください…)

 

わたしがゾウの担当になってすぐ、ゾウのトレーニングを見せてもらいました。

飼育員の指示に従って動くゾウを見て、感動したのを覚えています。

 

チャメリーのトレーニングの様子。

 

いつかはわたしも…と、やる気にあふれていたのが昨年の4月。

ただ、実際にゾウに関わるようになったのは、ここ最近で、

この1年は、ゾウを遠くから見ていることがほとんどでした。

 

ゾウは、頭のいい動物です。

自分に悪いことをしない人間だと認めてもらえないかぎり、

体のケアどころか近づくことさえ許してくれません。

最初の課題は「ゾウに自分を認識してもらうこと」で、これが長い道のりでした。

 

ゾウの仕事をはじめてしばらくは、雄ゾウのダーナは、

わたしが部屋に入るだけでいつも水を投げかけてきました。

(毎朝ダーナ用にタオルを多めに持参していました)

それでも毎朝声をかけ、ベテランの飼育員さんの近くで動くことで、

わたしがダーナの近くにいても大丈夫な人だと知ってもらいます。

 

ダーナに水をかけられなくなったのは、担当して3ヶ月程経ってから。

近くにいてもダーナに気にされなくなりました。これが、第一歩。

しかし、安心して距離をつめすぎると嫌われてしまうので、

朝の挨拶以外は必要以上に関わらず、声もかけず、距離を保ちます。

 

そして半年が経ち、やっとゾウのトレーニングに関わるようになりました。

それでも最初は遠くから様子をみて、ゾウの動きや性格、反応を学びます。

トレーニングの餌やりをやり始めたときには、季節はすでに冬でした。

 

ここまでの関係性をつくるのに(まだ不完全ですが)ほぼ1年。

それくらいゾウに信頼されるのに時間がかかることを痛感します。

 

特に、動物のために何かしてあげたいという気持ちと、

必要以上に近づくことができないこの1年間の葛藤は、

やる気いっぱいだったわたしにとって、焦ることもありました。

 

ただ、飼育員とゾウの良い関係なしには、管理やケアはできません。

どんなに時間がかかっても、すべてゾウのため。

焦る気持ちをぐっとこらえて頑張ろうと思いました。

 

アジアゾウ担当2年目になりますが、まだ学ぶことはたくさんあります。

また、ダーナの新しい放飼場もオープンしましたし、

アジアゾウ達の生活がより幸せになる方向に向かっていると思います。

 

わたしも飼育員として未熟ですが、ゾウ達のことをちゃんと理解し、

これからも彼らが健康で幸せに暮らせるよう頑張りますので、

今後ものんほいパークのアジアゾウ達にご期待頂けたらと思います!

 

長い話になりましたが、お読み頂きありがとうございました。

アジアゾウ担当

 

 

もりもり食べます! チャメリー

 

水あび大好き! アーシャー

 

新しい放飼場へ! 練習中のダーナ

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