園長ブログ(6) 身近な絶滅危惧種

こんにちは。動植物園長の高見です。

 

梅雨の晴れ間を縫って、海岸に出かけました。と言っても、ロマンチックに海を見つめるためではありません。コアジサシという鳥を見に行きました。

 

コアジサシは、春から夏に日本にやってきて、水辺で卵を産んでヒナを育てます。日本では数が減っており、環境省が絶滅危惧種に指定しています。各地でコアジサシを守る取り組みが進められているようですが、渥美半島にもそんな場所があります。

田原市赤羽根町の砂浜には、コアジサシの繁殖のための区画が設けられています。

 

田原市赤羽根町の「道の駅」の前に広がる砂浜には、ロープで囲われた一角があります。近づいてみると、たくさんのコアジサシの模型が置かれていることがわかります。この模型は「デコイ」と呼ばれるもので、集団で暮らすコアジサシが、デコイを仲間だと思うことで、この場に留まって安心して産卵、子育てができるようにと設置されています。

赤羽根町の取り組みは、地元の小学校や市民団体、東三河野鳥同好会の皆さんで進められているとのことです。

砂浜にはコアジサシのデコイが置かれています。

 

4月末に見に行った時には、数羽のコアジサシが飛び交っていました。恐らく、渡ってきた直後だったのだろうと思います。

 

あれから1カ月半、どうなっただろうと思って見に行ってみました。が、残念ながら赤羽根町のデコイが置かれている区域ではコアジサシを見ることができませんでした。気を取り直して、同じ田原市の伊川津町貝ノ浜に行ってみると・・ いました。

コアジサシが小魚をねらって海の上を飛んでいました。

 

何羽ものコアジサシが海上を飛び回っていました。ヒナの姿は遠くて全く見えませんが、少し沖にある小さな陸地で子育てをしているのでしょう。次から次へと飛んできては、目の前で水中にダイビングして小魚を捕まえ、獲物をくわえて陸地の方に飛び去って行きます。ひたすら狩りが繰り返されるのを見ていましたが、飽きることがありません。お腹がすくまで、ずっと見ていました。

 

やはり、動物が動く姿は美しいですね。

 

豊橋総合動植物公園・のんほいパークでも、子育てのシーズン真っ盛りです。

今年も多くの動物が子を産み、雛をかえし、育てています。コアジサシではありませんが、和鳥のヒナも育っています。

子育てにいそしむ親の美しい姿は、当園でもご覧いただけます。

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